健康で文化的な生活と引き換えにルンバを買った

富豪の所有物ルンバを買いました。

約半年前、部長に、「今期頑張ればボーナス弾むから。そしたら自分へのご褒美を買いなさい。なくなってしまうものじゃなくて、一生大事にできて、それを見たら頑張れるものをね」と言われ、何を買おうかずっと迷っていたのですが、結果、ルンバを買いました。部長の意図に微妙に沿えてない感。
勢いがなくては買えなくて、一度買ったら絶対生活が豊かになると思ったので買いました。判断は間違っていなかったと思います。


相変わらずブラックな弊社で、上期死ぬほど働いて、いろいろ条件がゆるかったにせよなんとか結果を出して、それによってもらえたボーナスでルンバを買いました。そう、それはつまり、健康で文化的な生活と引き換えにルンバを買ったということです。平日の自由時間を投げ捨てて、休日もたまに投げ捨てて、眠さとだるさの中で手に入れたルンバ。こう書くとまるで勲章かなにかのように思えてきますが、失うものも大きかった。

わたしは消費行為がすきです。嫌いなひとなんていないでしょうが、その中でも消費・浪費がすきな方だと思います。すきなものにお金を払うのがすきで、お金をはらってすきなものを自分のものにするのがすきです。二度と同じものに出会えない経験にお金を払うのもすきだし、感情を何度も噛みしめるためにお金を払うのもすきです。
ボーナスがはいって、ルンバをはじめとしていろいろなものを買ったのは、とても楽しかったし嬉しかったです。今までならば躊躇してしまうような値段のカットソーを買ってみたり、時計を買ってみたり、チケットを取ってみたり、めっちゃすごい額ではないけれど、それなりにまとまってお金をつかったのはやはり快感でした。


しかしそれ以上に、健康で文化的な毎日を愛しているのだということにも気づきました。ルンバを買ったのは大正解だと思うけれど、掃除機をかければいい話であることは事実です。必要以上のお金はプラスアルファの価値を提供してくれるけれど、健康で文化的な生活を手放したことによるマイナスまでは埋めてくれないのでした。


何度も言いますが、わたしは消費がすきです。ミニマリストなんて糞食らえだと思っています。消費によるアドレナリンも買い物の中毒性もよく理解しているつもりです。でもそれも結局、日々がきちんと成立しているうえで成り立つものだと知りました。
もちろんそのあたりのバランスは個人差があると思います。結局は収入と支出のバランスと、収入を得る手段(能力なのか時間なのか両方なのかそれ以外なのかを提供する方法)でしか決まらないので、パラメーターをどう調整するかの話でしかありません。し、必ずしも自分がいいと思った値を固定することもできません。
でも、どういう状態が自分にとって一番幸福度が高いかっていうある程度の目安はつけておいた方がいいのだと思いました。


相変わらずブラック企業に勤めているんだがもうダメかもしれないブログでした。来年の今頃は大型音楽番組をゆっくり家でみてられるように今から画策しています。
またそのこともブログに書こうと思います。未来の自分のために今の記録を残しておくことはとてもおもしろいですよ。


ちなみに、ルンバの名前は「ポチ」です。価格comでポチっと買ったのでポチになりました。120%活用していく所存です。