業務棚卸

転職をして1年が経とうとしています。気づけば社会人経験もまるっと5年になろとしているのでここらで棚卸しでもしてみようかなと思った次第です。棚卸しっていうかただの感想です。見る人が見たら普通に身バレしそうだな。

 

 

CS職

通販会社のいわゆるお客様コールセンターで1年くらい働いていました。簡単な問い合わせや注文もあったけれど、難易度の高いクレームやセクハラ電話もありました。責任者として対応したことはないけれど(そりゃあね)、責任者に電話を変わらないという方針のコールセンターだったので、まぁまぁエグいことも多かったような気がします。加えて営業ノルマもあったので(意味不明)、楽ではなかったけれど、バイトの延長みたいなクソみたいな気持ちで働いていたので、必要以上に病むこともありませんでした。

人生で初めてクレーム対応をしましたが、感受性豊かな人や責任感が強い人は辛いだろうなと思いました。こちらが悪いこともあれば理不尽な言いがかりもあるけれど、なんにせよ現場ができることはほぼないので、ただひたすら話を聞いて謝るだけです。「謝る」という行為自体に罪悪感も付随させてしまうとキツイよなーと思っていました。

通販会社という意外といろんなシステマチックなことが噛んでいる会社の現場やフルフィルメントを知れたことは良かったです。その後の人生において、社会の仕組みを考える上でのフレームがここで出来上がった気がします。

 

 

マーケティング

私の職務経歴書でいちばんかっこいいのがコレです。データベースマーケティングに従事していました。今でもデータベースマーケティングってかっこいいよなぁって履歴書書くたびに思ってます。

顧客データやビックデータ()というものをあーだこーだして分析して…というのをひたすら繰り返していました。概要だけ聞くとめっちゃ面白いなって思うし、学問的にも掘り下げられたりするんだろうけど、当時は糸井重里氏に傾倒していたこともあり、マーケティングというものに嫌悪感を抱いていたし、そもそもマーケティング的なもの以外が要因となることが多すぎるように思えて、こんな数字をいじくって一体何になるんだろう?という気持ちでいっぱいでした。今は、その時の肌感覚より数字は嘘をつかないことも、影響力もあるということもわかるのですが、いかんせん糸井重里氏に傾倒してたからな…。マーケティング云々の前にすでにある程度のことがやりつくされていた環境だったのも、無力感が増幅される原因だったのかもしれません。

まぁそれ以前に、分析とかよくわからなかったです。分析ってなに?数字並べてどーすんの??って感じでした。これはきっと数をこなしたり勉強したりしないとわからなかったんだと思うけど、当時はそれすらもわかっていなかったです。世間知らずだったし勉強不足でした。データベースマーケティングといっても、社内の手法はある程度確立されていて、そこにのっかっていただけだったので、統計もわからないし、SQLもわかりません。はったりです。

というわけで、終始、これは私がやることじゃない…という気持ちが拭えず、2年で辞めました。分析とかマーケティングとかなんとか言っているけれど、結局はいかに仮説を立てる力やアイディアが重要だなと思いました。ABテストのAとBが思い浮かばないっていうね…。

良かったことは、エクセルがある程度使えるようになったこと。ショートカットも覚えられたこと。データベースの基本的な考え方がわかるようになったこと。SQLはよくわからないけど、あるプログラミング言語に触れられたこと。あと、やっぱり職務経歴書がかっこいい。

 

 

営業職

なにを思ったかゴリゴリの新規営業をしていました。顧客単価1000万円前後の無形高額商品を法人相手に売っていました。飛び込みまではしなかったものの、まぁそれに近いことをしていました。業界がブラックだったのと、その中でも特に会社と経営層の思想がブラックだったので、普通につらかったです。

営業職は話が上手くなくてもよい!とか、やっぱり話が上手くないとだめ!とかいろいろ言われているけど、なんといっても人と会うことに対抗があるとキツイなと言うことを改めて感じました。就業時間が長いのも上司が気まぐれなのもつらかったけど、私がいちばんつらかったの話が毎日人と会うということでした。じゃあなんで営業職を選択したの?と言われると、なんでだろうね…浅はかだからだね…。

ただ、もし営業職しか職業選択の自由がない場合、コミュ力が低くてもやっていけるのは、ルート営業でなく新規営業だと思います。人と会うのもキツイのに、人と仲良くなるのなんて絶対無理だな…と思っておりました。実際、良くも悪くも私というパーソナリティを買ってくれて契約を結んだ顧客はゼロでした。つらい。新規営業だとムカつく人は切ればいいし、行けそうなところだけ攻めればある程度の数字は作れるし(時と場合によるが)、精神負荷は高いけれど人格否定には繋がらなそうな気がします。あとは商材にもよるかもしれない。自分でもいらないものを売るのはつらいと思います。

逆に楽しそうに仕事をしていた同僚や先輩はとにかく数字に対する意識が半端なかったです。加えて、いけそうな顧客を狙い定めて獲得するまでのプロセスやスリル、高揚感がたまらなく好きと言っていました。

良かったことは、今までの人生であまり接することがなかった経営者という人や編集者という人たちと接したことです。仕事ができる人はとにかく体力がある、そして好奇心が旺盛。

それに付随してお金を稼ぐ仕組みを知れたこともまぁ良かったです。儲かるか儲からないかという考え方を獲得しました。(儲かる方法がわかったわけではない)

 

 

バックオフィス職

なんやかんやで今はいわゆる管理部門で働いています。主に社内における「誰かがやってくれてること」をしています。 

会社の状況にもよるけど、今の会社は発展途上なのでいろいろ整えていくことも多くて、周りが見えているよりはクリエイティブだなと思っています。範囲は限定的ですが。でも思ったよりは面白いです。ちょうど良さげな記事を発見したので貼りますが、わたしもこんなことをしています。どっちでもいいじゃんと思えるようなことをセコセコと考え、発信し、提案しています。

staffblog.cookpad.com

ノルマやクレームによって精神が圧迫されることもないし、やったことに対する感謝がダイレクトだし(社員=顧客が目の前にいるので直接お礼を言われやすい)、精神的な安定は保たれやすいです。

ただいかんせん、仕事がダサい。所詮「誰にでもできる仕事」のイメージが強いし、代替可能感もあります。少なくとも1個1個の作業は「誰にでもできる仕事」だし、少なくなくとも覚えて慣れればだいたい誰にでもできます。やや被害妄想かもしれませんが、みんな優しくしてくれるけど敬ってはくれないです。今は「総務の女の子」でしかなく、将来も「総務のおばちゃん」にしかなりようがないと思うと、まぁ別にいいんだけど、なんだかな、と思ったりもします。部長や役員にまでなればまた別かもしれませんが、そこまでいかない限り、仕事をスムーズにこなせばこなすほど、下働き感が助長され、どんどんダサくなるループ。でもそれも精神的安定とトレードオフなら仕方ないです。そんなことは日常の微々たるものです。意外と仕事も暇じゃないし、今のところは飽きていないです。

あと、気づいたことは、事務作業めっちゃ難しい!!!間違えないことに最も価値がおかれるってめっちゃ難しいです。だって間違ってるか間違ってないかなんて間違ってるうちは気づかないからね。最近はひたすら紙に書くことでクリティカルなミスは減りましたが、それでもしょうもないミスを連発してしまいますね…これは訓練しかないかな…。

 

 

そんな感じで、異動だったり転職だったりと、わりといろんなことをしてきました。コンプレックスはコレができる、コレをやってきたという確固たるものがないことです。キャリアプランがぐらぐらなので。

転職した方がいいか、長く勤めてわかることがあるのか、知らないけど、だいたいの転職先は試用期間があるので、よく考えたら生涯有給が少ないかもしれません。だからって別に困ることはないですが、明らかに比較できるものとしてはそれくらいかなぁと思います。 

 

良いところと悪いところと感想を書いたつもりだったけど、読み返すと文句ばっかり言ってますね。それでもちゃんと働いてるしお給料ももらってるので良しとしてください。