歯医者の話

かれこれ2年近く歯医者に通いまくっているのだけれど、いまだにわからないことがある。
治療中は目を閉じた方がいいのかどうか、ということだ。
ググってみたら目を開けている人の方が少数派っぽかった。
わたしは治療中は目を開けて、ぼんやりとライトをみつめている。たぶん結構気持ち悪いと思う。たまに歯科衛生士さんと目があったりもする。やっぱり気持ち悪いと思う。
矯正のために歯医者にいっていることもあって、治療中よくわからない器具がどんどん口に入れられていく。器具名やワイヤーの種類などはなにも説明してもらえず、なされるがままなので、一体何がどうなっているのかよくわからない。まったくインフォームドされていない。だから、今からわたしの口にいれられるものを少しでも見て確認しておきたいという気持ちもある。知らぬ間に口からぐるぐる巻きにされたワイヤーが飛び出していたりするのだ。それを知らないでいるということは恐怖ではないだろうか。
目を開けておくメリットというのもあると思っている。歯医者さんや歯科衛生士さんがどう動くのかを感じられることだ。「口をあけてください」と言われるまえに口をあけたり、その口の開け方の微調整を試みたりと、こちらもプロ患者としてできる限りのことをしている。その微妙な空気を感じるためには、目は開けておく必要があると思う。だんだん呼吸があってくる感じはなんだか爽快でもある。

 

けれどやはり気持ち悪いんだろうな。

 

ちなみに、美容室のシャンプー時にガーゼの下で目を閉じた方がいいのかどうか問題は中学生のときに解決した。美容室で出された雑誌に「ガーゼの下で目があいているお客さんがいた!怖かった!(笑)(25歳・美容師)」という投稿があった。この投稿を美容室で発見したのは偶然なのか、意図的なものなのか。それ以来シャンプー中は目を閉じるようにしている。