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vol.24

わたしはやはりお金を出して何かを手に入れるという行為がすきだ。最近なにがすきだとかすきじゃないとかいうはなしをよくしてるのは、そういうはなしもすきだからだね。 
今日は本を買った。チチカカコ文庫の「これが教養だ」フェアで紹介されていた谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』と、ジェーン・スーの『貴様はいつまで女子でいるつもりだ問題』。 
チチカカコ文庫とは、ちくま学芸、中公、角川ソフィア、河出、講談社学術の5学術・学芸文庫の頭文字を取った「同盟」のことらしい。普段はライバルの編集長が本気で読者にすすめたい本を選んだというのが「これが教養だ」フェア。普段はライバル(別グループ)の編集長(センター)が集結したフェアってそれだけでかなりわくわくしてしまう。なにそれジャニーズカウントダウンか。松潤亀梨錦戸山Pでアンダルシア歌うやつか。えええなにそれやばいみたい。文字で見ただけで感情のたかまりがすごい。加えて、わたしは文学部出身(が関係あるかは別としても)のくせに、古典や有名作品をほぼ読んでいない無教養野郎なので、このフェアを機に教養に触れてみようと思った。ラインナップを見ただけでクラクラしてしまうような威圧感の中で、なんとか自分でも読めそうなものを選んだ結果が『陰翳礼讃』だった。正直、無教養野郎はなんて読むのかもわからなかったけれど、今回ちゃんと読んで少しでも教養を蓄えていきたいと思う。ジェーン・スーの方は最近ネット界でよく見ていて、おもしろいと話題だったので購入。きっとこちらはサクッと読める気がしている。

 

この2つを持ってレジにいく。その瞬間がとてもすきで、にやにやしてしまう。買い物も一種の自己発信だな、と思う。わたしはいまから『陰翳礼讃』と『貴様はいつまで女子でいるつもりだ問題』を読むのだと、小さな世界にアピールする。そういう自分きらいじゃないよ、と。

 

ナンシー関の『信仰の現場』も探したけれどなかった。アマゾンで買えばすぐ手にはいることくらい、通販ビッチのわたしはよく知っているけれど、それでも本は本屋で買おうと決めたので、今回は諦めた。幸い他にも読みたい本はあるので、それらを読みきってまだ手に入っていなければ、そのときはアマゾンに頼もうと思う。アマゾンはとても便利だけれど、本を買うときはちょっとした物語と発信があったほうがすきだなってなんとなく思っている。すきなものにはきちんとお金を払わなければいけない。 
ちなみに自分勝手だけれどCDにはその物語と発信を求めていないのでがんがんアマゾンで買う。そんなもんだ。