セブンイレブンの冷凍つけ麺を食べた
セブンイレブンの冷凍つけ麺がおいしいという噂をきいた。ためしにグーグルで「セブン」といれると、「セブン ネットプリント」「セブン 映画」に続き、候補3つめに「セブン つけ麺」と出てくる。どうやらそれくらいおいしいらしい。
わたしはつけ麺が好きだ。新しいつけ麺屋さんが京都に出たと聞いてはせっせと足を運ぶだけでなく、変化はないか細かくパトロールをするような行きつけつけ麺店が数店舗あり、店内アンケートもこまめに答えている。京都のつけ麺文化の一端を担っていると自負しているし、実際近所のつけ麺屋さんにはかなりお金を落としていると思う。
そもそもつけ麺はぱっと食べて「あ、やばい、おいしい」となるようなものではない。つけ麺の味を体に覚えさせる必要がある。最初はよくわからないまでも、こまめに何回か通っているうちに、気づけばその味なしには生きていけないようになっているのがつけ麺である。スター性はないが、安定した大器晩成型フードだと思う。そのあたりのことは以前ブログに書いたので、気が向けば読んでください。
それで、だ。
どうやらセブンイレブンの冷凍つけ麺がおいしいらしい。話は長らく聞いてきたが、いまひとつ食べるところまで駒を進められていなかった。理由はわからない。タイミングがあわなかったといえばそれまでだ。つけ麺は歩いて来ない、だから歩いて行くんだよ、結局それだけの話のような気もする。ただ、ここで重要なのは、この度ついに、「歩いて行く」ことができた、ということだ。
セブンのつけ麺、たべた。
正直言って、かなり、慄いた。158円で買ってきたそれを茹で、もりつけたら、そこにはかなり立派なつけ麺がいて、一口食べてもやはり立派なつけ麺だった。もちもちとした太麺に、しっかりとした魚介スープが絡む。自宅で食べるには十分すぎるほどつけ麺だった。
自称つけ麺文化人としては諸手をあげておいしい万歳三唱をとなえることはできない。しかし、認めざるを得ない。これは、どこまでもつけ麺なのだと。
こうしてわたし及び日本人のつけ麺史に新たな1ページを刻むことができたことをうれしく思うと同時に、他店舗はこれにめげることなく、これからもおいしいつけ麺を生産し続けてほしいと思う。正直158円の壁は厚い。それでも、相手はしょせん冷凍麺だ。自家製だなんだと謳っている店舗があっさりと負けていいはずがない。こうしてわたしの周りだけでなくひいては日本全国、世界中のつけ麺がさらなる進化を遂げてくれることを、心の底から願っている。