タートルネックを着た日

感想は、とてもよい!


妙に大人っぽく(老けて)みえるな、と思ったけど、これが年相応なのかもしれないね。



それはそうと、わたしはよく歯医者にいっている。
矯正もあるし、なにより虫歯がおおい。ちゃんと歯磨きをしているつもりなのに、次から次へと虫歯がみつかり、奥歯前歯右左上下ぜんぶ虫歯に占領されているようだ。口内虫歯エレクトリカルパレード


というわけで、人よりも多く歯医者にいっていると思う。
今日はわたしがいっている歯医者の紹介をしたいと思う。


わたしがいっている歯医者は綺麗で新しくて、待たされることもない、とわりといい歯医者である。
なによりも、受付の女の子がかわいい。
みんな笑顔がかわいくて、優しくて、え?なに?聞こえないよ??というくらい、揃いも揃ってウィスパーボイスだ。
ほぼ無声音みたいな声で、「おだいじにしてくださいね」と言われると、アドレナリン?セロトニン?麻薬?そういうふわっとしたものが脳はおろか身体中に広がる気がしてとても気持ちがよくなる。


それだけではない。
治療中は先生がとにかく心配してくれる。
少しゴリゴリされるときも、いちいち「ゴリゴリしますけど、いいですか?」と許可を求められるし、痛かったら、不快だったら、左手をあげて教えてくれと、これでもかというくらい念を押される。
そんなに気にかけてもらっていると思うと、それだけでほっこりした気持ちになるのだ。
それに麻酔もすぐうってくれる。ちょっとでも、あの歯医者独特の神経に響くような痛みを軽減してくれる。
もちろん麻酔も痛いのだけれど、歯医者独特の痛みはないし、いつその金属の先端が神経にふれてあの痛みがくるかドキドキしなくていいので、とても気楽である。
治療の最中もなにも考えることなく、診察ベッドの横にあるテレビから流れてくる夕方ニュースのコトスコ特集を楽しむことができるのだ。


ただ、ひとつ懸念事項をあげるとするならば、優しさゆえに、話しかけてくる量が多い。
まず、先ほども書いたように、とにかくありとあらゆることに許可を求められるし、それだけでなく、痛いか痛くないかとか、最近どうだとか、そういうことを治療中に細かに尋ねてくる。
こちらは治療中である。
わたしの口にはあなたの手がはいっているのだよ。
必然的にもごもごしてしまうよ。
ものを口に入れて話してはいけないとならってきたよ。
それだけでなく、なにか答えた瞬間わたしの口がずれて、そのきーんっていうやつが余計なものを削ったらどうするんだろう、と思ってしまい、ますますなにも言うことができない。
かろうじて微笑むことはできるので、少しにやつきながらごまかしている、けれどごまかせているのだろうか?


こんなに通っているのに、治療中に話しかけてくる問題は解決できぬまま、今日もウィスパーボイスに見送られ歯医者を後にするのだった。