最近生活に取り入れて良かったもの ホットカーラーとKindle
言いたいことはタイトルが全てです。
ホットカーラー
5年くらい前からホットカーラーが欲しいな〜〜とぼんやり思っていたのですが、たまたまヨドバシで使えるクーポンが手に入ったので買いました。
そもそもなんでホットカーラーが欲しかったかというと、当時、進藤やす子だったか安野モヨコだったかが、「ただのストレートの髪でもちょっとホットカーラーを巻くだけで雰囲気がとても良くなるからぜひ巻くべき」という主張をしていたのを見たからです。あと、最近いろんなところで髪の毛をセットしてもらうときに、とにもかくにもホットカーラーでぐるんぐるんにされるということを知ったからです。髪のセットはとにかく巻かなきゃ始まらないし、とにかく巻いときゃなんとかなるっぽい。
一応32mmのヘアアイロンは持っているのですが、どのように動かしたらどういった髪の毛になるのかが立体的にまるで理解できず、たまーにしか使っていませんでした。
で、この度、買いましたホットカーラー。コイズミのホットカーラーで、30mmが2本、35mmが4本、40mmが2本ついているものです。3000円弱。安っぽいピンク。ケースの蓋がふわっとしか閉まらない。同時に暖められるのは4本なので、とりあえず30mmをあっためて前髪に巻いたあと、35mmを2本、40mmを2本あっためて前髪以外にテキトーに巻いた状態で化粧をするというルーティンができあがっています。
これが、よい。
まず、作業がとても簡単です。アイロンだと実際に髪にあたる部分と手との距離があるので、直感的な操作が難しいですが、ホットカーラーはそのままぐいっと掴んでぐるぐる巻けるのでとても素直です。中の鉄芯以外はそんなに熱くないので火傷のことも気にしなくてよいです。カーラー掴んで髪の毛とってくるくるして付属のピンでとめておしまい。簡単。
カール力が弱いのもよいです。付属のピンでとめたところとか、多少折れたり跡がついたりするのですが、ちょいっと梳かして放置しておけばそれなりにまとまったり伸びてきたりするので、あんまり何も考えなくていいです。ちゃんと巻きたい人には物足りないだろうけど、内巻きゆるふわワンカール的なものにするには十分です。ストレートの髪の毛に簡単な癖づけするのにはとても丁度よいということです。まぁもっとちゃんとセットしたらまた変わるのかもしれませんが、今はそれを求めていないので未検証です。
あと、ホットカーラーのメリットとして、「巻いたまま化粧や着替えができるので時短」ということが謳われることがたまにあるのですが、これはあまり実感できないです。巻いたまま化粧や着替えはできるけど、アイロンをうまく使える人は「巻く」という行為で完結するから、それを外したり整えたりする時間がいらない分、時短だと思います。普通に時間かかるよ。
そんな感じで最近は量産型女子大生みたいな髪型で生活をしています。量産型女子大生ってこうやってできていたんだなぁと感心しています。髪型の評判は上々で、大人っぽくなったとか雰囲気が変わったとか言われることが増えました。3000円弱で得られる評価としては十分です。世の中の可愛い人綺麗な人はこういう細かいことの積み重ねでできているんだなぁと27歳にして改めて実感しています。
その後。
髪切ってパーマをあてたので、ホットカーラーはいったん用無しになりました。やっぱりパーマが最強。
Kindle
通勤用に読む本をKindleに切り替えました。KindleもAndroidと同じくネーミングをミスっているので、何のことだかが曖昧ですが、ここではアプリのことを指します。Kindleアプリ。
iPhone6sにいれて通勤中に読んでいます。鬼便利。
- 軽い
- 安い(場合が多い)
- 場所をとらない
- ほしい本が一瞬で手に入る
- 寝っ転がりながら読める(通勤中以外)
- 以外と読みにくくない
- マーカーひいたりメモとったりできる
ちょっと考えるだけでメリットだらけです。個人的にはほしい本が一瞬で手に入ることと、寝っ転がりながら読めることが特に気に入ってます。今まで読みたい本ができたときから手に入れるまで、少なくとも1日はかかっていたものが、数分で手に入るというのは、本当に便利です。情熱そのままに読めるので積ん読率も低いです。寝っ転がりながら読めるので朝ツイッターを見る流れでそのまま本が読めます。ほんと、ちょっとした時間で読み進められるのはかなりありがたい。
デメリットはホイホイ買えるのでいくら使ったかよくわからなくなってくるところ、まだKindle化してない本もわりとあるところ、くらいでしょうか。内容によっては違和感を感じるフォーマットではあるので、小説を読んだことはありません。簡単な新書かビジネス本(自己啓発含む)かエッセイを読んでます。でも読んでみたら以外とすんなりいけるかもね。
紙の手触りがすきっていう気持ちや、町の本屋を守らなきゃという気持ちもなきににしもあらずですが、そんな綺麗事をぶっ飛ばすくらい、便利です。出版業界は本当に驚くほど古い体質なので、しょうがないよね自業自得だよね、といういじわるな思いも少し。あとは個人的な出版業界に対する嫌な思い出もほんの少し。
大量の知識に触れたければKindleで読む方が絶対早いしスムーズだと思います。紙で欲しいものは紙で買えば良いし、それは純粋な本の読みたさとはまた別のベクトルでしょう。
少し気がかりなのは、どんどん欲望に素直になっていく自分です。ほしいものを一瞬で手に入れる、つまり、我慢ができない状況って人間的にどうなんだろうか…ということが頭をかすめることもありますが…まぁ…しょうがないよね…。
そんな感じで、上記2種、2017年早々に生活を豊かにしてくれているので(ホットカーラーはもう使ってないけど)、ブログに書きました。今年は生活を豊かにしてくれるもののことをいろいろ書こうと思ってます。
2016まとめ
今年も1年をざっくりまとめていきます。今年は何かに局所的にハマったとか新たに目覚めたということがあまりなくて、エンタメ的な意味では穏やかな年でした。プライベートはいろいろゲキドウだったけど…仕事変わったし…ていうか毎年毎年ゲキドウって言ってるな…いい加減落ち着きたい…。
こうやって年末に1年を振り返るのも今年で5年目なので、5年分の誰得データもあわせてのせておきます。趣味嗜好はあんまり変わってなかったです。あんまり変わってないことを確認するのが好きみたい。
とりあえず2015年はこちら。
【ベストソング】泡沫サタデーナイト/モーニング娘。
モーニング娘。'16『泡沫サタデーナイト!』(Morning Musume。'16[Ephemeral Saturday Night]) (Promotion Edit)
「うちらの時代をうちらが作る」っていうスタンスがブレないところがモーニング娘。の好きなところです。強かに素直にかわいく生きていくこと、些細なことを最大限にハッピーに変換して生きていくことがつんく♂イズムだと思います。最高にかっこいい。泡沫サタデーナイトはつんく♂楽曲ではなくて、SMAPのJoyを作詞作曲した津野米咲さん(赤い公園)が手がけています。Joyにも似た多幸感がとてもよいです。津野さん25歳、若いね、いいね。多幸感、いいよね、最高のワード。「あの頃のモー娘。」を彷彿とさせるサウンドも合間ってよく聞きました。
▼過去
2015年:サニーサイドメロディー(エゴラッピン)
2014年:Mr.S(SMAP)
2013年:Early Times(LOVE PSYCHEDELICO)
2012年:刹那(小沢健二)
全部今も聞いてる…。
【ベストアクト】魔法的 Gターr べasス Dラms キーey/小沢健二
まさかオザケンを生で見れるなんて思ってなかったんだもの!!!!感激した…ほんと感激した…。結局新曲も音源化されることはなく、記憶も薄れかかっているのだけれど、しみじみと良かったなって暖かくなる気持ちだけはずっと胸にあります。記録しないかっこよさなのかなぁ。普通に記録に残してくれーと思いますけどね。
次点はKAT-TUN充電前ライブの10ksです。かっこよかったよ〜〜かっこよかったんだよ〜〜。
2017年はついに小池徹平ミュージカルを観にいくので本当に楽しみです。
▼過去
2015年:SWEET LOVE SHOWER
2014年:伊藤俊吾と佐々木良のふたりバーター旅2014 寒っ(伊藤俊吾・佐々木良)
2013年:JUKE BOX(関ジャニ∞)
2012年:月とスイートスポット(ヨーロッパ企画)でした。
この辺りもほとんど毎年行くようになりましたね。
【ベスト映画】TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ
マザファッカーーーーーーーーって言いながらビールを死ぬほど飲んでた時期もありました。*1
めためたに楽しかった!!!気づきも感動も成長もないんだけど、そんなのぶっ飛ばすくらい楽しかったのです。パリピな映画でしたね。楽しさの種類としては焼酎カラオケ*2みたいなもんです。
▼過去
2015年:バクマン
2014年:ジャージーボーイズ
2013年:清須会議
2012年:該当なし
映画について言うことはないです。
【ベスト本】ジャニーズと日本/矢野利裕
ジャニーズを音楽史、ショービズ史から紐解く1冊です。まだ途中なんだけれど、なるほど!と思うことが多くて面白いです。kindleで買って、線を引いたりメモを書き込んだりして読んでます。*3ジャニーズを分析するための重要な軸は「アメリカ」だそうです。ジャニーさんの目差す先はCDセールスやドラマのヒットではなく、あくまでも「エンターテイメントショー」。いわゆる一般的なアイドルとの違いとジャニーズのトンチキさの秘密はそこにあるんでしょうね。*4ジャニーズ事務所的な理想はSMAPでも嵐でもなく少年隊なんですよ、みたいなことから始まって、ジャニーさん(=ジャニーズ事務所)が何に影響を受けて何に影響を与えてきたかが書かれています。話が戦中から始まっており、当時のエンタメ、ひいては日本を想像するのも面白いです。
個人的に今年は自分のアイデンティティの重きをジャニヲタに置いておりました。職場の飲み会で「関ジャニ∞はどうやったら売れるのか?」論を展開して引かれたりしておりました。そうこうしてたらSMAPが解散するとか言い出すし、なんなんですかね、2016年。いろいろ考えてみたり見ないふりしたり、なんだったのかよくわからないまま、ふわふわと終わりを迎えていますね。その締めくくりに読んだ1冊をベスト本にしておきます。
▼過去
2014年:貴様はいつまで女子でいるつもりだ問題(ジェーン・スー)
2012年:何者(朝井リョウ)
本だけはそのときの自分を反映しているようで面白いです。2012年はイヤイヤ働き出した年で何者読んで死んだし、2013年〜2014年は生き方(働き方)を模索していた年で自己啓発やらビジネス本をよく読んでいたし、2015年は忙しくて心が死んでいた年だったからこそ小説が沁みました。
2017年もいろいろなエンタメを精一杯消費していきたいです。あともう少し意味があって内容があるブログが書けるようになりたいです。そして生活を安定させたいです。家にいるときのデフォルトを寝っ転がっていることにしないようにしたいです。もう少し意識を高く持てるようになりたいです。「めんどくさい」って言うのを禁止したい…。
そんな感じで来年もよろしくお願いいたします。
最近よく映画を見ている
普段1年間に2〜3本しか映画を見ないのに、今年はすでに5本以上見ています。なんだろうな、SNSと親和性が高い映画が多いのか、健康になってフットワークが軽くなったのか。備忘録的に感想を書き留めておきます。ネタバレあるよ!
スキャナー
宗教上の理由から2回見ました。野村萬斎初の現代劇だったらしいです。残留思念を読み取ることができる引きこもりの元漫才師の野村萬斎が元相方の宮迫と殺人事件を追うというお話。ドタバタコメディーミステリーなんですが、おもしろさはそこじゃないんだ…という感じでした。あっと驚くどんでん返しが肝なので逆にプロモーションが難しそうでした。思ってたのと違った(いい意味で)っていうのが印象。
安田章大さんのファンとしては、このような役を与えてくれてありがとうございますと拝むのみです。
それにしても杉咲花ちゃんは夜行観覧車の印象が強すぎて、名前あやかだと思ってるし、唐揚げ口に詰められて首絞められそうだなと思ってしまいます。
劇場版名探偵コナン 漆黒の悪夢
劇場版名探偵コナンも20周年なんですって。赤と青の線のどっちを切るのか迷ってた頃から20年も経ったんですって。結局どっち切ったんだっけ。いっつも忘れる。
そんな20周年にふさわしい派手な展開でしたね。オープニングからカーチェイスだし、観覧車がゴロゴロー!どーん!ぼーん!みたいな。あれ、今回コナンなにしてたっけ?いた?
知らぬ間にFBIとか公安とか話が世界規模になっていて驚きました。デスノートの後半みたいだね。そして噂に聞くあかあむ!これがあかあむかー!っていうのは後で勉強しました。BLの楽しみ方が少しわかった気がします。
来年は服部平次回みたいです。楽しみ。
ズートピア
売店が混んでたので見始めた頃にはジュディはすでに警官になっていました。不覚。
最初から最後までつらすぎて泣くかと思いました。
軽んじられ馬鹿にされるために生きてるわけじゃないのに、それを覆すバイタリティも頭のよさも影響力も行動力も自信も勇気もなにもない自分を振り返り悲しくなりました。無力感といえば聞こえはいいけど、結局なにもできない、なにもやらないだけということを思い出してしまいました。そして、その差別意識がブーメランとなったとき正々堂々と打ち返すことのできない情けなさ。それも含めて生きるということか…。せめてできる限り誠実に暮らしていきたいけど、いろんなバランスを考えると難しいです。
まぁとにかく性差に関するあれやこれやは私の個人的な人生テーマなので、またひとついろいろ考えさせられました。考えるだけで何もしてないんだけど…もはや考えるというかもにょもにょしてるだけだし…あ、またつらくなる思考回路…。
いやー、明るく楽しくメッセージを伝えてくれるディズニーはすごいです。あと、映像が綺麗。
TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ
いやーーーーーーーーー!!!!!!最高ーーーーーーーー!!!!!!地獄の最初のライブシーンで完全に掴まれ、以降は全面降伏でした。わたしも手をあげて飛び跳ねたいぜちくしょー!!!!!地獄ハイになってひたすらニヤニヤしながら見てしまいました。
むちゃくちゃな論理を力技でつなげてくるところがとてもクドカン。すごく面白かったです。
笑いあり涙あり、神木くんはかわいいし長瀬くんはかっこいいし、良いことをサラッと伝えてくれるし、さすがクドカン!と思うのだけど、でもなによりもライブシーンがなー!音楽たのしいー!もうそれだけで勝利じゃないですか。
ミュージカルコメディーなので絶対映画館の音響で見た方がいいと思います。もうすぐ終わっちゃうけど。もう1回行けるかなー。
セトウツミ
とても良さがありました。
瀬戸と内海が話すだけのオムニバス(?)形式のお話。ただ話すだけでこんなに良さがあるのは会話のテンポか高校生の自意識か環境の理不尽さか。瀬戸の関西弁がやけに自然だと思っていたら菅田くん大阪出身なんですね。それが良かった。
瀬戸と内海の関係、めっちゃ憧れます。こういう会話楽しめるセンスと信頼関係がほしいです。いいなあ。
シン•ゴジラ
ゴジラこわい!ゴジラくるの嫌すぎる!!!第二形態?キモすぎるし!!!うえー!!
スーツおじさん映画でした。たくさんの会議とかどこの庁が動くのかとか長い作戦名とか、いわゆる「お役所」で、実際非難されることも多いんだろうけど、そうなっちゃうのもわかる…というか、多方面を考慮したらそれが最善なのでは?と思ってしまうのは私がわりとそっち側の考えが強いからかもしれない。
ていうかまず大臣たちの話すスピード早すぎて自分だったらついていけない。話の流れ理解しながら自分の立場と出世と責任を考えて最善を判断するんでしょう?無理無理!政治家頭いいなーと思っておりました。出てくる人みんな頭いいので爽快感があります。人間臭いところもあるけれど、なんだかんだお仕事を全うしようとする姿はかっこいいです。大杉漣が東京に残ると言った時は胸が熱くなりました。単純。
でもって、同時にいろんなコンプレックスを刺激してくる映画でもありました。
わかりやすいところで東京への鬱屈した思いとか!土地勘がないので、ゴジラがやってきた3区の場所もわからないし倒されるビルもよくわからない。唯一知ってる場所が東京駅のみ。これ、もっとわかったら面白いんだろうなって思います。なんか、やっぱりこういう舞台が東京であるべきなんだけれど、ちょっとずるいというか羨ましいというか。例えばわたしの地元三重にゴジラ来たとき、ちゃんと巨災対設置されんのかなーとか。いや、されるだろうけど。映画にはならないよね。ていうかそもそもこの東京一極集中の現状、なんかあったらどうするんだろうね、首都機能移転しなくて大丈夫?いらん心配かもしれないけれど、そんなことを考えてしまいました。でもやっぱりドラマが生まれるのは東京なんだよなー。
あと、大企業とか国とかそういう名の知れた大きなもので働く人たちに対する憧れも喚起されました。例えば化学メーカーは真っ先に凝固剤つくらされるし、そういった重要な作業をするかもしれない知人がいっぱいいる一方でわたしはただ逃げ惑うだけの人間なのだな…と思うと自分が選んだ道とはいえやや悔しい。でも大企業で働く醍醐味はそこですよね。有事のときに動ける体力がある企業で働くというのはかっこいいなぁと思います。まぁなんにせよきちんと働くことで想定の範囲外の災害にも立ち向かっていけるというのは希望。「仕事ですから」ってシビれるなー。
まぁそんなこと考えながらもビルがどんどん壊されて鉄道や新幹線や兵器がバンバン出てきて爆発しまくるのは単純に気持ちが良いともいえます。出ている人も豪華でオールスター感あるしそれだけで気分は上がりるし。作り込みがすごいので見逃しているネタもきっといっぱいある…それをネットで拾ってニヤつくというのもゴジラの楽しみ方ですね。検証するためにもう一回見てもいいかもなーと思っています。いいエンタメでした。
以上、2016年8月10日までに見た映画でした。良いことだ。
「小沢健二 魔法的 Gターr ベasス Dラms キーeyズ」にいってきました
ついにあのオザケンのライブに行ってきました。
あれよあれよとハマったときには彼はすでに活動の拠点をアメリカにうつしていて、しかもあんまり音楽やってなくて、困ったな…と思っているまま数年が経過しました。その間、数回日本に訪れていたようだけれど、ゲリラ的だったり、東京の仲間たちにむけたライブだったりイベントだったりと、妙に選民感が強い物ばかりで、あぁこれはもう一生オザケンを生で拝むことはないんだろうなぁと思っていました。
そんなオザケンが、なんと全国ツアーをやると。これはなんとしてでも行くしかない。ライブが決まってあんなにテンションがあがったアーティストも久しぶりでした。
いっちょまえにボーダーを着て挑んだ6月5日。おそらく最年少世代としてzepp nambaに赴きました。思ったよりボーダー人口少なかったけれど、どこか納得感のある雰囲気のいい大人達がわらわらと集っておりました。そんなライブの感想を書きます。
そう、これが一番悔しくて、オザケンファンを名乗るのに躊躇してしまうことなのですが、私はオザケンをリアルタイムでは知らないのです。オザケンの曲を聞きながら「小沢くんも年とったね〜」って言うこともできないし、昨今のJ-POPの文脈における小沢健二を論じることもできないのです。オザケンを小沢くんと呼べるかどうかの壁。
それでもオザケンライブ最高に最高だったので感想を書きます。
17時開場、やや押してライブは始まります。もう、このオープニングが、めっちゃめっちゃかっこよかった!!!!!小沢健二、並大抵じゃありません。
10、9、8、7…とカウントダウンをし、ついに始まった、1曲目、「昨日と今日」。ステージは暗転したまま。「あぁーあぁー」というフレーズでのみステージはピンクに照らされますが、すぐさま暗転。待ちに待った一曲目、姿を見せずに歌うだなんて、しびれる。これはしびれる。
そこからは新旧合わせて全17曲とアンコール1曲。このツアーで初披露の新曲が7曲です。なんだかずいぶん不思議な感じでした。だってブギーバックも愛し愛されて生きるのさもやらないんだよ。なんじゃこりゃって思ったのは事実です。
それでも音楽の波のようなうねりのようなものに体を預けるのはとても心地がよく楽しかったです。派手に煽ったり声を出すことを強要しないのに、会場がいっきにもりあがる瞬間があるのが、とても音楽の力だなぁと思いました。
旧曲もかなりアレンジが効いていて、イントロでなんの曲かわからないものも多々ありました。それでも聞き覚えのあるギターリフが弾かれた瞬間、鳥肌が立ち、泣きそうになるのは、積年の思いと言えるでしょう?もちろん周りの皆様に比べたら吹いて飛びそうな積年ですけれど、それでも胸にくるものはあるのでした。ずっとCDで聞いて体で覚えたものたちがついに生音となって迫ってくるのは、やはり感慨深いものです。
個人的には「ドアをノックするのは誰だ?」で踊れたのが楽しかったな。
いい年したおじさんが「魔法」を連発し、わけのわからん名前のグッズを売り、朗読までしちゃう(今回はなかったけど)って、傍目から見たら結構イタイと思うんです。ましてやオザケンって歌は上手くないし、時の人感がすごいし、言ってみたら「ダサイ」わけです。渋谷系王子(笑)が50歳手前になって信者たちをひきつれてライブしてるらしいよって言われてもおかしくない。
それでも、音楽をするオザケンは圧倒的だったし、平易な言葉であらわされる歌詞の表現力は唯一無二の迫力がありました。
朝井リョウの言葉を借りれば、「信じてる神がちがう」んだと思い知らされました。*1だから、イタイとかダサイとかそういう言葉で語るのはナンセンスなんだと。もうそういうことじゃないんだと。
新曲は既存曲より抽象度があがり、同時にファンタジー度もあがり、やけにフクロウが出てきたりするんですが、それでもこの人が言いたいことは一貫してブレていない。それがなにかと聞かれると、生の本質だとか愛だとか薄っぺらい言葉になってしまいますが、要はそういうことなのではないでしょうか。最後に歌わされる曲、「その時、愛」ですからね。恥ずかしげもなく「愛」とか言っちゃってますからね。でもって具体的になんなのかよくわからないんだけど、それでもやっぱり「その時、愛」なんだよーってこれ以上は私の語彙力表現力不足により何も言えませんが。聞いてもなんのこっちゃ、だけど、一回踏み込んで考えると、ぐるぐると思考が回転する感じが、小沢健二の表現力だなぁと思います。
アンコールはライブの最初の方にやった新曲「シナモン(都市と家庭)」と「フクロウの声が聞こえる」を再度演奏。そして今日やった新曲の録音を流しておさらいです。1回目聴いたときはギョッとしたものも、2時間のライブの中で聞くとすんなり入ってくるようになっていました。耳が慣れてきたのもあるし、リズムや波に素直になれたのもあると思います。
そして、5からのカウントダウン後、オザケンが「日常へ帰ろう」と言い、照明が消えておしまい。今までみたライブの中で一番スマートな終わり方でした。
例えば、アンコールで一発ブギーバックをやったりなんかしたら、それこそ会場のボルテージは急上昇しまくったでしょう。たった一言「ダンスフロアに」ってフレーズが聞こえるだけで、号泣するファンも多数いたはず。
それでもそうはせず、新曲をもう一度演奏し、最後に「日常へ帰ろう」だなんて、憎すぎる。あぁやっぱり、この人すごいんだわ、こんな終わり方を選択できるなんて、やっぱり天才なんだわと、その才能にひれ伏すには十分な演出でした。安く客に媚びたりしないんだ、そういう文脈で生きてないんだ。
ライブの終わりは19時で、外はまだまだ明るく、さっきまでの2時間はなんだったんだっていうくらい、街が普通に動いていました。しばらくはなんだかぼーっとして口をパクパクしながら帰りました。反芻すればするほど意味がわかるようなわからないような、ただただ最高だったなという気持ちがじわじわと染み出してくる感じ。行きに読んだエッセイに「いい小説には問いがある」という文章がありましたが、いいライブにも問いがあるのかもしれません。
あれはなんだったんだろう、ってぼーっと考えることも幸せです。小沢健二の音楽に触れられる空間は控えめに言ってやっぱりとても最高でした。
妙にポエジーな感想のあとに。さぁ聞け!これがドアノックだ!!
2016年 目標
- 友達をつくる
- 過去の栄光にすがらない
- 髪を伸ばす
- めんどくさがらない
- 人間的感覚を取り戻す
- キモくないピースを手に入れる
2015まとめ
さっくりと今年をまとめていきたいと思います。
ちなみに去年のまとめはこちら↓
【ベストソング】サニーサイドメロディー/EGO-WRAPPIN'
ベストアルバムではなく、ベストソングにしてみた。
今年のベストソングはEGO-WRAPPIN'のサニーサイドメロディー。後述のフェスで初めて聞いたのだけれど、開放的な野外の空気に中納良恵さんの歌声が広がっていく様子にとても感動してしまって、帰ってきてすぐiTunesで購入した。そういえばiTunesで気になった曲を1曲ずつ買うことも増えた1年だった。
ちなみに次点は「Darling/西野カナ」。カナやんかわいいよカナやん。
【ベストアクト】SWEET LOVE SHOWER
人生初フェスに行ったのもとてもよかった。2日間音楽を聞き続けるのはとてもとてもとても楽しかった!!!ほどよいメジャーどころとロキノン系のバランスは浅いJ-POP好きにはちょうどよかった。絶対見たい人がいたわけでもなく、純粋にフェスそのものを楽しむことができたのもよかったなぁと思う。
EGO-WRAPPIN'、BIGIN、Indigo la endあたりが特によかったかなぁ。ミーハーなもんで。
ぜひ来年も行きたいと思う。しかし2日参戦が限界だなという感じ。3日行くってそうとう気合いれないと無理だなぁ。
あとスチャダラパーと一緒にブーギバー!ができたのは感慨深かった。
ちなみにこちらの次点は「関ジャニ∞元気が出るLIVE/関ジャニ∞」。順調にオタク回帰した一年だったよ。札幌名古屋といきまして、残すは大阪に参戦します。
【ベスト映画】バクマン
だって神木君ちょーかっこよかったんだもん!
友情勝利努力!!
大根監督作品はやはり音楽と映像とテンポがいいので楽しい。キャラクターの描き方も楽しい。
【ベスト本】対岸の彼女/角田光代
今年、全然本を読んでいなかったことに気づいた。一応出版業界にいるのに。
まともに読んだ本で一番おもしろかったのが「対岸の彼女/角田光代」。浅い感想だけど泣けた。いろんな事情を呑みこんで生きていかなくちゃいけないって辛いなぁって最近よく思う。思ってた以上に理不尽なんだよな、世の中。いままでそれをあまり意識しなかったのは恵まれていたのかもしれない。
角田光代を読んだのは初めてだった。宮部みゆきも今年初めて読んだ。なんかそういう年だった。
実家のパソコンが重すぎるのでこのあたりで。2016年の豊富は年明けに。
健康で文化的な生活と引き換えにルンバを買った
富豪の所有物ルンバを買いました。
約半年前、部長に、「今期頑張ればボーナス弾むから。そしたら自分へのご褒美を買いなさい。なくなってしまうものじゃなくて、一生大事にできて、それを見たら頑張れるものをね」と言われ、何を買おうかずっと迷っていたのですが、結果、ルンバを買いました。部長の意図に微妙に沿えてない感。
勢いがなくては買えなくて、一度買ったら絶対生活が豊かになると思ったので買いました。判断は間違っていなかったと思います。
相変わらずブラックな弊社で、上期死ぬほど働いて、いろいろ条件がゆるかったにせよなんとか結果を出して、それによってもらえたボーナスでルンバを買いました。そう、それはつまり、健康で文化的な生活と引き換えにルンバを買ったということです。平日の自由時間を投げ捨てて、休日もたまに投げ捨てて、眠さとだるさの中で手に入れたルンバ。こう書くとまるで勲章かなにかのように思えてきますが、失うものも大きかった。
わたしは消費行為がすきです。嫌いなひとなんていないでしょうが、その中でも消費・浪費がすきな方だと思います。すきなものにお金を払うのがすきで、お金をはらってすきなものを自分のものにするのがすきです。二度と同じものに出会えない経験にお金を払うのもすきだし、感情を何度も噛みしめるためにお金を払うのもすきです。
ボーナスがはいって、ルンバをはじめとしていろいろなものを買ったのは、とても楽しかったし嬉しかったです。今までならば躊躇してしまうような値段のカットソーを買ってみたり、時計を買ってみたり、チケットを取ってみたり、めっちゃすごい額ではないけれど、それなりにまとまってお金をつかったのはやはり快感でした。
しかしそれ以上に、健康で文化的な毎日を愛しているのだということにも気づきました。ルンバを買ったのは大正解だと思うけれど、掃除機をかければいい話であることは事実です。必要以上のお金はプラスアルファの価値を提供してくれるけれど、健康で文化的な生活を手放したことによるマイナスまでは埋めてくれないのでした。
何度も言いますが、わたしは消費がすきです。ミニマリストなんて糞食らえだと思っています。消費によるアドレナリンも買い物の中毒性もよく理解しているつもりです。でもそれも結局、日々がきちんと成立しているうえで成り立つものだと知りました。
もちろんそのあたりのバランスは個人差があると思います。結局は収入と支出のバランスと、収入を得る手段(能力なのか時間なのか両方なのかそれ以外なのかを提供する方法)でしか決まらないので、パラメーターをどう調整するかの話でしかありません。し、必ずしも自分がいいと思った値を固定することもできません。
でも、どういう状態が自分にとって一番幸福度が高いかっていうある程度の目安はつけておいた方がいいのだと思いました。
相変わらずブラック企業に勤めているんだがもうダメかもしれないブログでした。来年の今頃は大型音楽番組をゆっくり家でみてられるように今から画策しています。
またそのこともブログに書こうと思います。未来の自分のために今の記録を残しておくことはとてもおもしろいですよ。
ちなみに、ルンバの名前は「ポチ」です。価格comでポチっと買ったのでポチになりました。120%活用していく所存です。